業務案内工程と四つの強み

業務案内(工程・強み) 木と砂と火を経て、鋳物は部品になる。

一つの鋳物は、図面から始まり、木型、砂型、溶けた金属、鋳放しの肌を経て、旋盤で削られて部品になります。設計から納品までの十二の工程を、設備の数字とともにたどります。あわせて、上田合金所が選ばれる四つの理由と、グループ3社の役割をご紹介します。

炉から取鍋へ溶けた金属を移す瞬間。火花が飛び散っている
炉から取鍋へ。上田合金所の鋳造現場にて。

第一部 十二の工程 図面ひとつから、十二の工程を経て。

図面から形を起こし、木型をつくり、砂の型を組む。炉で溶かした金属は、成分を確かめてから鋳込む。砂を落として旋盤で削り、さらに精密な仕上げはグループの速星精工へ。出荷前の検査を経て、ご希望の状態でお届けします。図版一は、読み進めるにつれて図面から機械加工後の姿へ変わります。

立旋盤のテーブルに固定された銅合金のツバ付ブッシュ
図版一 3Dモデル ツバ付ブッシュ。製作例 CAC406 φ580×600 の外径と長さにならった模式図です(ツバと内径は説明用)。図版一 銅合金ツバ付ブッシュの機械加工。

図版一 3Dモデル ツバ付ブッシュ。製作例 CAC406 φ580×600 の外径と長さにならった模式図です(ツバと内径は説明用)。図版一 銅合金ツバ付ブッシュの機械加工。

工程 一設計

工程一 設計 すべては、一枚の図面から。

お預かりした図面をもとに、3D CADで鋳物の形を起こします。木型の削り出しも、方案設計も、この3Dモデルをもとに進めます。

図面
1枚からお受けします
3Dモデル
3D CADで作成(木型・方案設計に使用)

工程 二木型製作

工程二 木型製作 砂型の原型を、木でつくる。

図面と3Dモデルをもとに、砂型の原型になる木型を自社内でつくります。

木型
自社内で製作
NC加工機で、積層した木材から円弧状の木型を削り出している。周りに木くずが積もっている
木型の削り出し。

工程 三方案設計

工程三 方案設計・鋳造シミュレーション 湯の流れを、鋳込む前に読む。

湯口や押湯をどこに置くか。鋳造シミュレーションで、溶けた金属の流れ方と固まり方を事前に確かめてから、方案を決めます。

鋳造シミュレーションシステム
湯流れ解析・凝固解析ほか 1式
方案設計に使う鋳物の3DモデルのCAD画面
方案設計に使う3Dモデル。

工程 四造型

工程四 造型 木型を砂で包み、型をつくる。

木型を、自硬性ミキサーで練った砂で包んで固め、砂の型をつくります。木型を抜いたあとの空洞が、鋳物の形になります。

自硬性ミキサー
10t/h(アルカリフェノールプロセス)
緑色の自硬性ミキサーの腕の先から、木の型枠へ砂を入れている。ヘルメットを着けた作業者2人が作業している
自硬性ミキサーで練った砂を、型枠に込める。

工程 五溶解

工程五 溶解 炉で、金属を溶かす。

高周波誘導炉とガス炉で、金属を溶かします。2025年12月には、重油炉をすべてガス炉に入れ替えました。

高周波誘導炉
1,000kg×2基・500kg×1基
ガス炉
850kg×2基・350kg×1基・150kg×1基
鋳物工場の床にある炉の口に、赤い溶湯が見える。奥で職人が作業している
炉の口に、溶けた金属が赤く見える。

工程 六検査・成分分析

工程六 検査・成分分析 成分を、光で確かめる。

鋳込む前に、溶けた金属の成分を発光分光分析機で確かめます。ご要望に応じて、材料証明書を提出できます。

発光分光分析機
島津製作所 PDA-7000 1基(2023年4月導入)
材料証明書
提出できます
島津製作所の発光分光分析機 PDA-7000
発光分光分析機 島津製作所 PDA-7000。

工程 七鋳込み

工程七 鋳込み 取鍋から、砂の型へ鋳込む。

溶けた金属は取鍋に受け、人の手で砂型へ鋳込みます。銅合金・特殊合金は、遠心鋳造でもお受けします。

砂型鋳造
約5kg〜約2t・最大Φ2,000×2,000L(最大製品単重2,000kg)
遠心鋳造機
2基 Φ120〜Φ800・長さ350〜1,150mm(銅合金・特殊合金)
傾けた取鍋から、砂型の上の湯口へ溶けた金属が流れ込んでいる。型の上で炎が上がっている
取鍋から、砂型の湯口へ鋳込む。

工程 八砂落とし・仕上げ

工程八 砂落とし・仕上げ・溶接補修 砂の中から、鋳物を取り出す。

固まった鋳物を砂型から取り出し、ショットブラストで砂を落とします。鋳仕上げで形を整え、必要に応じて溶接補修を行います。大物の吊り上げには、クレーン(最大5t)を使います。

ショットブラストマシン
スイングテーブル式 最大Φ2,000×1基・Φ800×1基
クレーン
5t×1基・3t×2基・2.8t×3基・1t×1基
クラッシャー・サンドクーラー
一式
緑色の大きなショットブラストマシン。手前に階段があり、右にはリング状の大きな鋳物が立てて並んでいる
ショットブラストマシン。
保護面を着けた作業者が、エアグラインダーで箱形の銅合金鋳物の形を整えている
鋳仕上げ。グラインダーで形を整える。

工程 九機械加工

工程九 機械加工 旋盤で、鋳肌を部品の面に。

鋳物を汎用旋盤とフライス盤で削ります。荒加工品としても、加工完成品としても納品できます。

汎用旋盤
11台(最大Φ1,850)
フライス盤
2台(NC・汎用)
面板の大きな旋盤で、銅合金の円筒を削っている
旋盤での銅合金の加工。

工程 十精密加工

工程十 精密加工(グループの速星精工) さらに精密な仕上げは、婦中町へ。

外径φ5〜600mmの精密旋削と、数量の多い加工は、富山市婦中町のグループ会社、速星精工が担います。1963年創業、試作1個から月産60万個規模の量産まで対応する加工会社です。加工の分担は、ご相談のうえご提案します。

株式会社速星精工
富山県富山市婦中町
精密旋削
外径φ5〜600mm
ロット
試作1個から月産60万個規模まで
品質
ISO9001:2015認証取得(速星精工)
外径の範囲。速星精工の精密旋削は外径5ミリから600ミリ。上田合金所の機械加工は最大径1,850ミリのみを示す φ5〜600mm 510501005002,000mm
図 外径で見る機械加工の範囲(対数目盛)。上田合金所は最大径のみ示しています。
工作機械のテーブルに固定された、銅合金のツバ付ブッシュ。上に工具の主軸が見え、切削液のしずくが付いている
銅合金のツバ付ブッシュの精密加工。

工程 十一出荷前検査

工程十一 出荷前検査 お届けする前に、もう一度確かめる。

仕上がった鋳物や部品を、出荷の前に検査します。材料証明書は、ご要望に応じて提出できます。

検査
出荷の前に社内で行います
材料証明書
ご要望に応じて提出

工程 十二納品

工程十二 納品 いくつの手を経ても、ご相談は上田合金所へ。

荒加工品、加工完成品、グループで精密加工した部品まで、ご希望の状態でお届けします。上田合金所の範囲を超える大きさや数量は、親会社のCo Creationが調達します。最初のご相談から納品まで、上田合金所がご案内します。

ロット
基本1個から(材質により異なります)
ご相談
上田合金所 TEL 0766-84-3344

次の部第二部 四つの強み

第二部 四つの強み 選ばれる理由を、四つに。

一貫した工程、主力の二つの材質、つくる前後の確認、そしてグループの力。上田合金所が選ばれる理由を、それぞれの根拠とともにまとめました。四つ目のグループの力は、第三部で地図とともにご紹介します。

強み 一

図面ひとつで、木型から機械加工まで。

設計と木型の製作から、方案設計、鋳造、仕上げ・溶接補修、機械加工、出荷前の検査までを社内で行います。素材の鋳造と加工を、別々の会社に手配する必要はありません。

三つの工場と主な工程
工場鋳造仕上げ機械加工
本社(第一工場)行う行う行う
第二工場行わない行う行う
第三工場行わない行わない行う

十二の工程のうち、社内で行うもの

  1. 一設計
  2. 二木型製作
  3. 三方案設計
  4. 四造型
  5. 五溶解
  6. 六検査・成分分析
  7. 七鋳込み
  8. 八砂落とし・仕上げ
  9. 九機械加工
  10. 十精密加工(グループの速星精工)
  11. 十一出荷前検査
  12. 十二納品
図 三つの工場は、いずれも富山県高岡市石丸の県道235号沿いにあります。工程一〜九と十一は社内で行い、工程十の精密加工はグループの速星精工が担います。
銅合金主力
  • CAC302
  • CAC303
  • CAC304
  • CAC402
  • CAC403
  • CAC406
  • CAC408
  • CAC502
  • CAC503Ni
  • CAC602
  • CAC603
  • CAC604
  • CAC702
  • CAC703
  • CAC902
ステンレス主力
  • SCS1
  • SCS2
  • SCS6
  • SCS13
  • SCS14
  • SCS16
鋳鉄
  • FC200
  • FC250
  • FC300
  • FCD450
  • FCD500
  • FCD600
鋳鋼
  • SCPH2
  • SCPH21
  • SC450
図 取扱材質(JIS記号)。発光分光分析機で成分を確認し、材料証明書を提出できます。

強み 二

銅合金とステンレスを主力に、4つの材質を1社で。

主力は、銅合金鋳物とステンレス鋳造です。鋳鉄・鋳鋼もお受けするので、材質ごとに鋳物工場を探し直す必要はありません。表にない材質も、お気軽にご相談ください。

強み 三

つくる前に確かめ、つくった後に証明する。

鋳込む前には、鋳造シミュレーションで湯の流れと固まり方を確かめ、溶けた金属の成分を発光分光分析機で確かめます。鋳込んだ後は、出荷の前に検査し、材料証明書を提出できます。

鋳込む前

  • 湯流れ解析・凝固解析で、方案を検討する
  • 島津製作所 PDA-7000で、溶けた金属の成分を確かめる

鋳込んだ後

  • 出荷の前に、検査する
  • 材料証明書を提出できる(ご要望に応じて)
図 鋳込む前と、鋳込んだ後に行うこと。

次の部第三部 グループの手渡し

強み 四

第三部 グループの手渡し 強み四 グループの力で、精密加工や大型品まで。

外径φ5〜600mmの精密旋削と量産は、富山市婦中町のグループ会社、速星精工が担います(ISO9001:2015認証取得)。

上田合金所で鋳造できない大きさや数量は、親会社のCo Creationが国内外のネットワークで調達します。調達品として、鋳鉄品 約7t、ステンレス品 約3.5tの実績があります。

いくつの手を経ても、ご相談の窓口は上田合金所ひとつです。

高岡市石丸上田合金所
Co Creation

富山市婦中町速星精工

図 高岡市石丸と富山市婦中町(簡略図)。精密な仕上げが必要な鋳物は、高岡から婦中へ渡り、部品に仕上がる。
グループ3社の役割
創業・設立会社所在地担うこと
1929創業 株式会社上田合金所 富山県高岡市石丸 木型・方案設計・鋳造・仕上げ・検査・機械加工(最大Φ1,850)。ご相談の窓口
1963創業 株式会社速星精工 富山県富山市婦中町 精密旋削 外径φ5〜600mm、試作1個から月産60万個規模の量産。ISO9001:2015認証取得
2018設立 株式会社Co Creation(親会社) 富山県高岡市石丸 上田合金所の範囲を超える大型品・量産品の調達(調達での実績:鋳鉄品 約7t、ステンレス品 約3.5t)

ご依頼の流れ ご相談から、お届けまで。

図面1枚からでも、お電話かフォームでご相談ください。工法と加工の分担をご提案し、社内の工程で製作します。

  1. 1ご相談お電話かフォームで。図面1枚からお受けします
  2. 2お見積り・工法のご提案砂型鋳造・遠心鋳造などの工法と、加工の分担をご提案します
  3. 3製作設計から機械加工まで、社内の工程で製作します
  4. 4検査出荷の前に検査し、ご要望に応じて材料証明書を提出します
  5. 5納品荒加工品・加工完成品など、ご希望の状態でお届けします

図面1枚からでも、お気軽にご相談ください。

鋳造品であれば、一度弊社にご連絡ください。材質・寸法・重量・数量がわかれば、お見積りがスムーズです。図面は、お問い合わせの受付後に、担当者から送付方法をご案内します。

お見積りに役立つ4つのこと 材質・寸法・重量・数量

記入例:CAC406、φ580×600、約200kg、2個

〒934-0095
富山県高岡市石丸708番地1号株式会社上田合金所

お電話0766-84-3344

受付 平日 8:00〜16:45
土日休み。祝日はお問い合わせください
FAX 0766-84-8725

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